マルチキャスト基本設定

マルチキャスト基本設定

1. 概要

マルチキャストに関連する基本的な設定を行うページです。
未知のマルチキャストフレームの処理方法を設定します。

未知のマルチキャストフレームとは、IGMPスヌーピングで登録されていないアドレス宛てのフレームを指します。
本製品は、初期設定では未知のマルチキャストフレームを全ポートへ転送します。低帯域な環境では問題ありませんが、高帯域な環境では転送せずに破棄する設定が推奨される場合があります。
また、未知のマルチキャストフレームを破棄したいが、mDNS などのリンクローカルアドレスを使用する一部のマルチキャストフレームだけは転送したい場合、それらを破棄の対象から除外することもできます。

2. トップページ

マルチキャスト基本設定のトップページです。

2.1. システムの設定

  • システム全体の未知のマルチキャストフレームに関する設定内容が表示されます

  • 表の項目の説明は以下のとおりです

    • 未知のマルチキャストフレームの処理方法

      • 未知のマルチキャストフレームの処理方法が表示されます

    • 破棄対象から除外するフレーム (全 VLAN 対象)

      • 未知のマルチキャストフレームを破棄する設定のとき、破棄の対象から除外するフレームが表示されます

  • 「設定」ボタンを押すと、設定を変更するページが表示されます

2.2. VLAN インターフェースの設定

  • VLAN ごとの未知のマルチキャストフレームに関する設定内容が表示されます

  • 表の項目の説明は以下のとおりです

    • VLAN ID

      • VLAN ID が表示されます

    • 未知のマルチキャストフレーム

      • 対象の VLAN の、未知のマルチキャストフレームの処理方法が表示されます

    • 破棄対象から除外するフレーム

      • 対象の VLAN で、未知のマルチキャストフレームを破棄する設定のとき、破棄の対象から除外するフレームが表示されます

  • 「設定」ボタンを押すと、選択した VLAN の設定変更を行うページが表示されます

  • 「一括設定」ボタンを押すと、チェックボックスにチェックを入れたすべての VLAN に対して設定を行うことができます

  • 「初期設定に戻す」ボタンを押すと、チェックボックスにチェックを入れたすべての VLAN に対する設定が初期化されます

3. システムの設定ページ

システム全体の未知のマルチキャストフレームの設定を行うページです。
設定を入力後、「確認」ボタンを押してください。
確認画面の入力内容に間違いがなければ、「設定の確定」ボタンを押してください。

3.1. システムの設定

  • 未知のマルチキャストフレームの処理方法

    • 未知のマルチキャストフレームの処理方法を以下から選択します

      • フラッディングする

      • 破棄する

  • 破棄対象から除外するフレーム (全 VLAN 対象)

    • 未知のマルチキャストフレームを破棄する設定のとき、破棄の対象から除外するフレームを設定します

    • 破棄対象から除外する条件として以下を指定します

      • リンクローカルアドレス

        • 224.0.0.0/24 と ff02::/112 に含まれるすべてのアドレスが対象になります

        • 本設定はすべての VLAN が対象になります。

        • 本設定はシステム全体で設定可能な数に含まれません。

4. VLAN インターフェースの設定ページ

VLAN インターフェースにおける未知のマルチキャストフレームの設定を行うページです。
設定を入力後、「確認」ボタンを押してください。
確認画面の入力内容に間違いがなければ、「設定の確定」ボタンを押してください。

4.1. VLAN インターフェースの設定

  • VLAN ID

    • 設定を変更する VLAN ID が表示されます

  • 未知のマルチキャストフレームの処理方法

    • 未知のマルチキャストフレームの処理方法を以下から選択します

      • システムの設定に従う

      • インターフェースの設定を優先する

        • フラッディングする

        • 破棄する

  • 破棄対象から除外するフレーム

    • 未知のマルチキャストフレームを破棄する設定のとき、破棄の対象から除外するフレームを設定します

    • 破棄対象から除外する条件として以下を指定します

      • 宛先アドレス

        • アドレスの種別を以下から選択します

          • アドレス指定

            • IPv4 マルチキャストアドレスをテキストボックスに入力します

          • mDNS

            • 224.0.0.251 が対象になります

          • Dante

            • 224.0.0.230 - 233 が対象になります

          • PTP

            • 224.0.1.129 - 132 および 239.254.3.3 が対象になります

      • image アイコンを押すと、新しい行が追加されます

      • 「削除」ボタンを押すと、行が削除されます

      • 破棄対象から除外するアドレスは、システム全体で最大 100 件まで設定できます

        • アドレスの種別として Dante を選択した場合は、1 つで 4 件分設定した扱いになります

        • アドレスの種別として PTP を選択した場合は、1 つで 5 件分設定した扱いになります