コンフィグ管理
コンフィグ管理
1. 機能概要
本製品では、以下のコンフィグを使用して設定値を管理します。
コンフィグの種類 | 説明 | 可能なユーザー操作 |
---|---|---|
ランニングコンフィグ(running-config) |
現在動作中の設定値。RAM上で管理する。 |
参照 / スタートアップコンフィグへの保存 |
スタートアップコンフィグ(startup-config) |
保存した設定値。ROM上で管理する。 |
参照 / 消去 |
デフォルトコンフィグ(default-config) |
デフォルトの設定値。ROM上で管理する。 |
操作不可 |
2. 用語の定義
特になし
3. 機能詳細
3.1. ランニングコンフィグ
running-configは、現在動作中の設定で、RAM上で管理しているため再起動すると破棄されます。
本製品では、コンフィギュレーションモードで実行したコマンドは、即座に running-config に反映され、設定した通りに機能します。
running-configの内容は、 show running-config コマンド で参照できます。
3.2. スタートアップコンフィグ
startup-configは、Flash ROMに保存された設定で、再起動しても内容は保持されます。
本製品を起動すると startup-config の設定が runnning-config の初期設定として展開されます。
cold start コマンド実行後など、startup-configが存在しない状態で起動しようとしたとき、自動的にdefault-configが適用されます。
running-config の設定は、 copy running-config startup-config コマンド、または write コマンドで startup-config に保存します。
本製品がFlash ROM上に保存できるスタートアップコンフィグの数は1つです。
スタートアップコンフィグが存在する状態で新しくスタートアップコンフィグを保存すると、古いスタートアップコンフィグは上書きされます。
startup-config の内容は、 erase startup-config コマンドで破棄、 show startup-config コマンドで参照できます。
3.3. デフォルトコンフィグ
default-config は、本体Flash ROMに保存された本製品がスイッチとして最低限動作するための設定で、startup-config 同様、再起動しても内容は保持されます。
工場出荷時の設定は、default-config で管理します。
システム起動時、startup-config が存在しない場合、 default-config が startup-config にコピーされ、running-config に展開されます。
default-config の内容は、参照することはできません。
3.4. 起動時のコンフィグファイルの決定
本製品の起動時のコンフィグファイルを決定する流れは以下のとおりです。
-
startup-config が存在する場合、該当データをRAM上に running-config として展開する。
-
startup-config がROM上に存在しない場合、default-config をRAM上に running-config として展開する。
3.5. TFTPによるコンフィグファイルの制御
本製品では、TFTPサーバー機能を有効にすることで、PC などのリモート端末にインストールされた TFTP クライアントを使用して、以下を行うことができます。
-
稼働中の running-config、startup-config を取得する
-
予め準備した設定ファイルを、running-config、startup-config として適用させる
TFTPサーバーを正常に機能させるためには、 本製品にアクセス可能な IP アドレスが設定されていることが条件となります。
リモート端末からの設定ファイルの取得/設定は、バイナリモードで行い、設定ファイルの取得先/送信先のリモートパスとして、以下を指定します。
取得/設定対象とする設定ファイル | 取得先/送信先のリモートパス |
---|---|
running-config |
config |
startup-config # 0 |
config0 |
startup-config # 0 (設定のみ) |
reconfig (送信先のみ) |
-
startup-configの設定は、システム再起動後に running-config として適用されます。
-
送信先のリモートパスに reconfig を指定した場合、本製品は設定ファイル受信後に自動的に再起動します。
4. 関連コマンド
関連コマンドについて、以下に示します。
詳細は、コマンドリファレンスを参照してください。
操作項目 | 操作コマンド |
---|---|
ランニングコンフィグの保存 |
copy running-config startup-config |
ランニングコンフィグの保存 |
write |
スタートアップコンフィグの消去 |
erase startup-config |
スタートアップコンフィグの表示 |
show startup-config |
5. コマンド実行例
5.1. ランニングコンフィグの保存
running-configを保存する。
Yamaha#copy running-config startup-config Building configuration... [OK] Yamaha#
5.2. スタートアップコンフィグの消去
startup-configを消去する。
Yamaha#erase startup-config (1) erasing...[OK] Yamaha#
1 | startup-configを消去 |
6. 注意事項
特になし
7. 関連文書
特になし