SWX2210Pシリーズ 技術資料

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SWX2210Pシリーズ 技術資料

ヤマハ SWX2210Pシリーズをお買い上げいただきありがとうございます。
お使いになる前に本書をよくお読みになり、正しく設置や設定を行ってください。
本書中の警告や注意を必ず守り、正しく安全にお使いください。

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1. このページの使い方

  1. ファームウェアバージョンを選択します。
    画面上部「ファームウェアバージョン」 をお使いの機器のバージョンに変更してください。
    初期状態では、 最新のファームウェアバージョン が選択されています。

  2. 調べたい項目を選択します。
    画面左アコーディオンメニュー から、 表示したい項目 を選択してください。

2. スタートアップガイド

ご購入いただいた SWX2210Pシリーズ の設定開始までの手順について説明をします。
SWX2210Pシリーズは、以下の3つの方法で設定をすることができます。

  • TELNETを使用したコマンドによる設定

  • Webブラウザー を使用した設定

  • L2MSマネージャー を使用した設定

ProAV用のキッティング手順については、本技術資料の[保守・運用機能]-[ProAV設定]ページに記載されているキッティング手順を参照してください。

2.1. TELNET, Webブラウザーによる設定の開始手順

  1. 設定に使用するPC、必要な機材を準備します。

    • 本製品との接続に使用する カテゴリ 5以上の イーサネットケーブル を準備してください。

    • TELNETによるアクセスを行う場合、TELNETに対応したターミナルソフトを PC にインストールする必要があります。

    • 使用可能なWebブラウザーについては、以下のWebサイトをご覧ください。

  2. 設定に使用する PC の IP アドレス を変更します。
    本製品には、初期状態で 192.168.100.240/24 が設定されています。
    設定に使用する PC の IPアドレスは 192.168.100.0/24 のセグメントとなるように設定します。

    • PC に固定でIPアドレスを設定している場合は、メモに書き留めるようにしてください。

    • PC のIPアドレスの変更方法は、PC のマニュアルを参照してください。

  3. PC と 本製品を カテゴリ 5以上の イーサネットケーブル で接続します。

  4. 本製品の電源を入れます。本製品の起動には、 約60秒 かかります。
    起動が完了すると、イーサネットケーブルを接続したLANポートのランプが通信速度/モードに応じた点灯になります。

  5. 設定用PCより、本製品にアクセスします。

    • TELNET クライアントからのアクセス
      本製品 (192.168.100.240) に対してターミナルソフトよりアクセスします。
      アクセスに成功すると、ユーザー名、パスワード入力画面が表示されます。
      工場出荷状態でログインする場合、初期管理ユーザー admin ( パスワード : admin ) でログインします。
      admin でログインすると、パスワードの変更を要求されるため、新しいパスワードを設定します。

      Username: admin
      Password: admin
      
      SWX2210P-10G Rev.1.03.13 (Fri Aug  2 19:08:24 2024)
        Copyright (c) 2018-2024 Yamaha Corporation. All Rights Reserved.
      
      Please change the default password for admin.
      New Password: (1)
      New Password(Confirm): (2)
      Building configuration...
      [OK]
      1 新しいパスワードを入力する
      2 同じパスワードを再度入力する
    • Webブラウザー からのアクセス
      設定用PC の Webブラウザー を起動し、192.168.100.240 に対してアクセスします。
      アクセスに成功すると、以下のログイン画面が表示されます。
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      初期状態では、初期管理ユーザー admin (パスワード:admin) でログインします。
      工場出荷状態でログインに成功すると、言語選択画面が表示されます。
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      初期管理ユーザーでログインした場合は、パスワード変更を要求されるため、新しいパスワードを設定します。
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  6. 以降、本製品の利用環境にあわせた設定を行います。

    • TELNETクライアントからの設定は、 コマンドリファレンス を参照してください。

    • Webブラウザーからの設定は、アクセスしたGUI内の ヘルプ を参照してください。

2.2. L2MSマネージャー を使用した設定

L2MSマネージャーとして動作している機器と本製品を接続し、L2MSマネージャーを介して本製品の設定を行う方法です。
この方法ではL2レベルのプロトコルで設定を行うため、本製品とL2MSマネージャーが異なるネットワークのIPアドレスを保有している場合にも設定を行うことができます。
例えば、本製品のIPアドレスを忘れてしまいTELNETやWebブラウザーでアクセスできなくなってしまった場合、L2MSマネージャーと本製品を接続することで、本製品に付与されたIPアドレスを確認したり設定を変更したりすることができます。
L2MSマネージャーとして使用できる機器および詳細な使用方法については L2MS 技術資料 を参照してください。

Rev.1.03.08以降のファームウェアリビジョンでは、工場出荷状態でL2MSマネージャーの管理下に入ると、IPアドレスが固定IPアドレスから 自動的にDHCPクライアントに変更されます。

2.3. 本製品の設定を工場出荷時の状態に戻す

本製品の設定を工場出荷時の状態に戻すには、以下の3つの方法があります。

  • Web GUIから工場出荷時の状態に戻す

  • cold start コマンドで工場出荷時の状態に戻す

  • LED MODEボタン で工場出荷時の状態に戻す

LED MODEボタン で工場出荷時の状態に戻すには、以下の手順に従ってください。

  1. 本製品前面の LED MODEボタン を押した状態で電源を入れる

  2. LED MODEボタン を押し続けた状態で約10秒待つ

  3. POWERインジケーターを除くすべてのLEDインジケーターが橙色に点灯したら、 LED MODEボタン を離す。

3. ファームウェア更新について

安定した運用をしていただくために、本製品には新機能の追加、不具合対応が行われている最新のファームウェアを適用することをお勧めします。
お使いのバージョンをご確認の上、対応をお願いします。

  • バージョンの確認は show environment コマンドで行ってください。

新部品対応により、Rev.1.03.13以降のファームウェアからRev.1.03.12以前のファームウェアへのバージョンダウンはできないため、ご注意ください。

4. 使用上のご注意

  • 本製品の使用方法や設定を誤って使用した結果により発生したあらゆる損失については、弊社ではいかなる責任も負いかねます。あらかじめご了承ください。

  • AC200V の電源コンセントでご使用になる場合は、お客様で適切な電源コードをご用意ください。電源コードに起因して発生したあらゆる損失については、弊社ではいかなる責任も負いかねます。あらかじめご了承ください。

  • ポート内部を指や金属などで触れないでください。

  • 直射日光のあたる場所や、温度が異常に高くなる場所(暖房機のそばなど)には設置しないでください。

  • 環境温度が急激に変化する場所では使用しないでください。環境温度が急激に変化すると、本製品に結露が発生することがあります。結露が発生したときは電源を入れない状態で乾くまでしばらく放置してください。

  • 本製品に触れるときは、人体や衣服から静電気を除去してください。

  • 本製品を強い磁界がある場所に設置しないでください。

  • 本製品の同一電源ライン上にノイズを発生する機器を接続しないでください。故障や動作不良の原因になります。

  • 本製品のご使用にあたり、周囲の環境によっては電話、ラジオ、テレビなどに雑音が入る場合があります。この場合は本製品の設置場所、向きを変えてみてください。

  • 通信ケーブルを電源コードなどに近づけて配線しないでください。大きな電圧が誘起され、動作不良の原因になります。

  • 本製品をご使用にならないときは、電源プラグを必ずコンセントから外してください。

  • 1000BASE-T でご使用になる場合は、エンハンスドカテゴリー5(CAT5e)以上のLAN ケーブルをご使用ください。

  • 本製品では、時計機能の電源バックアップのためにリチウム電池を使用しています。本製品および付属品を廃棄する場合は、各地方自治体の廃棄処分方法に従ってください。

  • 付属品のマグネットシートをパソコンや時計などの磁気の影響を受けやすい機器に近づけないでください。

  • 付属品のマグネットシートに磁気カード、磁気ディスクなどを近づけないでください。記録内容が消去されるおそれがあります。